葛飾区清掃工場の見学
少し前になりますが、6/21に葛飾区の清掃工場の見学に行ってきました。 ものづくりに携わる者として 「作って売って終わり」 ではなく 「最後どのようになるのか」 を考えながら物を作る必要があります。 会社で希望者を募り、10人で見学してきました。 葛飾区は平成18年に施設の更新工事が完了し、東京都内でも比較的新しい焼却場と言えます。 概要としては ・タクマのストーカー炉 ・蒸気タービンは定格13500kw ・灰溶融はプラズマ式 ・処理能力は250tonで2系統(1日当たり) 焼却炉に入れてはいけないものの話では、金属製品は燃えないため不適なのはイメージがつきますよね。 中でも最も良くないのは、パチンコ玉だそうです。 パチンコ玉はコンベヤやストーカー炉の駆動部分の隙間に入り、楔の役目をしてしまいプラントを止めてしまうことがあるそうです。流動床炉であれば、それほどではないかもしれませんが、ストーカー炉の特徴なのかもしれませんね。 以前はプラスチックはダイオキシンの発生問題や、焼却炉の耐火物寿命の観点から、焼却せずに不燃ごみとして処理されていました。 現在は、ごみ減容の目的も兼ねてか、焼却処分されているようです。 そのため、燃焼カロリーの高いプラスチックは燃やすと高温になり、処理能力の関係から量を多く処理できません。 カロリーが高いということは温度が上がりやすいので、熱からエネルギー回収もできます。 この日見た表示では、電力として 回収 8000kwh(主に蒸気タービン、ソーラーパネル) 使用 5000kwh(プラント稼働) ですので3000kwhが売電できているようです。 もちろん焼却などせず、プラスチック類やその他のごみは、リサイクルされるのが望ましいのですが。 私達の生活のまわりはごみにあふれていません。 それは、いらなくなったものを「燃やしたり」「粉砕して埋め立て」ているからなんですね。 処理能力が高くなると同時に、ゴミに対する意識も減っていってしまうことが心配です。 もし、ごみ処理施設が1か月間稼働できない状態になったらどうなるでしょうか。 毎日最大500tonのごみが処理できていたものが止まれば、あっという間に街中にゴミがあふれます。 本当に必要なのは普段から出る...