Resiinaの試作成形

今日はResiinaの試作成形を行いました。


Resiinaは発売開始から一年以上経過していますがこのように試作成形をすることがあります。

量産用の金型ではないため、この金型で成形した成形品は一般販売されることはありません。






知識、技術が日を追うごとに社内で蓄積されるため、より良い製品を出せるよう試作金型を使ってテストトライを行います。
テストトライによって得られた経験は、量産成形する際に今までよりも良い品質で製品を生産するために活かします。



試作成形で条件出し中のResiina


成形品の裏側のヒケが出て各ブロックに円形の模様が。

と、画像を見ると感じてしまいますが、じつはこれは転写圧力差の問題でヒケではないんです。


・肉が薄い部分はクッション少なく圧力が強くかかり綺麗に転写される
・肉が厚い部分はクッションが多く圧力が拡散してしまい転写がぼやける

上記肉厚による転写の関係がどの面粗さになると気にならなくなるかも、シボ目を見ながら確認することができます。

少し見づらいですが、上段ブロックの右側が模様が出ている中では最も四角の形状が出ています。中段になると、四角というより楕円形になり形状がぼやけて見えます。
転写圧力がどこに一番かかっているかと言えば、ゲート付近ではなく、上段左右角部分になります。

起こった現象を観察して得た情報は貴重です。

私達は実際に起こりうる現象を前もって想像しながら、ものを作るからです。


同様の製品がお客様から相談された際に、経験をもとに最も良い方法を一緒に考えるためにも、日ごろから失敗様々な経験と考察を繰り返すようにしています。


そんなResiinaはBRANCHサイトから購入可能です
(しつこいようですが、写真はテスト成形用で本製品とは異なります)

http://store.branchproducts.com/products/factory-label/resiina/


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