節電対策 その5

私達ものづくりの現場で欠かせないものの一つに
「圧縮空気」がある。

製品の洗浄や工作機械の駆動に携わる部位、冷却など使用用途は
多岐にわたる。

しかし、意外と見直さない部分でもある。


今年の社内改善の一つの目標として圧縮空気の見直しをすることにした。

優先順位としては

1.リークチェック

2.エアブローノズルの見直し

3.圧力損失を考慮した配管の見直し

4.圧縮空気容量の適正化

等があげられる。

全て平行して実施しているが、すぐできる項目として「1.リークチェック」から実施している。

今回はエアリークによる損失について調べてみた。
一体、エアが漏れるとどれだけの損失が出るのだろうか。

参考になるソフトがあったので試算してみた。
SMCの「省エネプログラム」
http://www.smcworld.com/2002/md1/smc_eco_3.1.htm

これにより、直径1mmの穴から定量的に圧縮空気がリークしていることを想定して
試算した結果が以下の通りとなった。


 
1kwh=20円以上の場合 1㎥あたりの圧縮空気のコストは
2~3円程度に相当するので、今回は1㎥3円で試算した。

試算の結果、年間の損失料金 2.5万円ということになった。

直径1mmのエアリークで上記のような結果だが
もし2mmだった場合どのような計算結果になるかも試算した。
結果は年間 10万円の損失になることが分かった。

つまり、リークしている量が多ければ多いほど空気圧縮機が
無駄に稼働し、損失が出るという事になる。

私の所は大丈夫だろう。
と思っていたがいざ調べてみると、継手やカプラから少量ではあるが
エアリークしていることが分かった。また古くなったエアブローからもエアリークが見られた。

経年劣化も考えられるが、圧縮空気中に含まれる
水分や油分が効率良く取り除けていなかったことも考えられる。

水分は金属部分の腐食を誘発し、油分はプラスチック部分の劣化を早めることが
考えられる。
特に、エアブローノズルを軽量化するためにPPを使用している場合は
作業環境下に油分が無いかの注意が必要だ。

必要箇所は更新計画を立て、補修または交換する事にした。


他にも検討項目があるので、実施次第書いていこうと思います。