BRANCH会議 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 3月 21, 2014 今日はBRANCH会議に参加しています。 BARNACはこちらのページ。 http://store.branchproducts.com/ 今日のテーマは精密さとは何か。 みんなでいろいろな資料を見ながら議論しています。 現場にいると突き詰めるものはありますが、製品として機能しているサンプルを見ながら考える精密さは、今までにない視点で物事をとらえられるので新鮮です。 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ
銅ハンマー 2月 08, 2011 金型を組付けたりする時に使う銅ハンマー。 何故銅なのかは私がこの職場に入って来た時から使われていたので それ程気にはしていなかったが色々な利点があるようだ。 金型を叩くということは金型の材質(主にSC材)よりも 硬度が低くないといけない。 型材を傷つけてしまうからね。 先に叩くと書いたけど、単に叩くと弾き返されるので 叩いた瞬間、押し込むイメージ。 その押し込む時に軽いとどうしても弾き返されてしまう。 銅は比重が約8.9 鉄が約7.8 銅は鉄よりも体積当たりの重量が高く、押し込むには 具合が良い。 しかも、銅は叩いた時に自身が塑性変形してくれるので 衝撃が吸収されている。 だから叩いても手がしびれない・・・というと言いすぎだけど 軽減はしてくれている。 同じような条件を満たして更に比重の高い材質として鉛もあるが 人体への影響も考えると使い辛い。 叩いて押し込む為に必要な要素が満載の銅ハンマー。 そんな銅ハンマーは使い続けると 最初はまっすぐな丸棒だったのが 叩いた部分(両端)が変形して、こんな感じになる。 意外な事にこれがよく転がる。 無意識のうちに均等なるように叩く場所を変えているようだ。 ・・・そろそろ新しいのに変えろよ~ という声が聞こえてきそうだが、何故か使い続けてしまう アイテムの一つ。 続きを読む
金型の摺合せ 4月 23, 2013 私たちが作る金型には、複雑な形状が入り組んでおり、摺り合わせという作業が必要な形状もあります。 ここでの摺り合わせとは、金型が閉まる時に擦れ合う部分を調正せする作業の事をさします。 擦れ合う面積や距離が長い場合、さらに複雑である場合、何度も行われる金型開閉に耐えるためには、最後に調整をする必要が出てきます。 調整の方法として、金型の合わせを光明丹をつけて確認します。 摺り合わせて、当たりが強い部分は、黒くなります。 当たりの強い黒くなった部分を、やすりや砥石などで少しずつ減らして、調整していきます。 赤あたりを調整したら、今度は感触を確かめます。 組み込んだ時の「ざらっ」とした感じや、「くっ」と抵抗があるかを指先の感触で確かめます。 感触で確かめるのは大きさにも限度があり、小さいものほど難しくなります。 ただやみくもに探して調整するのではなく、機構上保持する部分と逃がせる(製品面に出なくて形状を保たなくても良い)部分を判断しながら少しずつ調整します。 この時、頭の中は「樹脂がどのように回ってくるか」とか「熱膨張すると動き渋くなるかな」とか「どちらの方から圧力がかかるかな」など、金型に組み込んだ状態で樹脂を充填したときのことを想像しながら作業をします。 頭の中で想像するには、多くの 失敗 経験が役に立ちます。 こうして摺り合わせた金型の部品(入れ駒)は最終的には何の抵抗もなく、スッと入るようにしてから金型に組み込みます。クリアランスは概ね5μmくらいになるでしょうか。 摺り合わせのような調整作業が無くせるように、前工程の切削加工や放電加工後を精度良く仕上げ、そのまま調整なしで金型を組みつけられるようにすることが最も効率の良い作り方と言えます。 私としては仕上げをしている時が、前工程の作業の改善を考えたり、金型を触りながらしっかり金型と向き合える時間なので、大切にしたい作業でもあります。 魂というか、念というか、思いを込める時間とも言えますね。 職人は見て覚えると言いますが、私は自社でこのような作業を教わったのではなく、他社のベテラン金型技術者に自分の考えを伝えてはダメだしされながら、色々な事を知るきっかけをもらってきました。 忙... 続きを読む
マイクロメータ収納ボックス 11月 30, 2011 工場、現場治具第3弾です。 私達は作ったものが狙った形状にできているか確認するために、測定をします。 測定は長さを測ったり、重さを量ったり、硬さを測ったり。 中でも、長さを測る測定具は形が一様でなく収納に困る物が多い。 マイクロメータも収納に困る測定具の一つです。 ・よく使うので取り出しやすくしたい ・煩雑に扱うと精度が狂うのできちんと収納したい ・使う前に校正もしたい ・道具が毎回所定の位置に戻されているか、目視で確認できるようにしたい そんな現場の作業性を考えて作られたのがこちらです。 塗装は必要ないっちゃー必要ないのですが製作者の趣味で(笑) このBOXの良い所は、異なる測定範囲のマイクロメータが一緒に収納できること、 校正に使うテストピース、スパナが同じ場所に収納されている所。 マイクロメータは気温の変化でも簡単に1μmは差が出るので 使う前に必ず校正は行うようにしてます。 恒温室で測るのが正解なのですが。。。 さらにマイクロメータが戻っているか一目でわかるので、戻していなければ 注意喚起がすぐできます。 ん・・・・・・一つ足りないな(笑) ちょっと探しにいってきます。 続きを読む