Resiinaを作るきっかけ

チョコレート型の立体サンプル「Resiina」は開発、製造を開始して今年でちょうど10年を迎えます。

そこでResiinaの製作時のお話を書いていきたいと思います。


今回は「なぜ立体サンプルが必要になったのか」についてのお話です。


この製品を作るきっかけは二つ問題を解決したいと思ったことでした。

・出来上がりの製品の角のRやCがデザイナー、設計者が想像していたものと乖離があった
・加工コストを下げるためにRやCの大きさ変更を提案したが、提案先でイメージしきれず高コストな加工を行ったことがあった

いずれも、良いものづくりをしたいと考えている設計者デザイナーと加工者にお互いにとって何とかしたい課題でした。

そもそも、図面や3Dモデルで形状確認はできているが実際の大きさでRとCは正しく認識できているのかという事が気になりました。

PCで操作するCADで作成する図面や3Dモデルは拡大縮小が容易にできる


モニター上では実物の大きさが把握しづらい




加工側の私たちは出来上がったものを目で見て、手で触って確認することができるため実際の大きさを把握できる機会があります。
しかし、設計者やデザイナーは現物を確認する機会が私たち加工者と比べて少ないことに気づきました。

そこで、お互いの認識を近づけるために目で見て、手で触って確認ができる立体サンプルを作ることにしました


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