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節電対策 その7

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「シューーーー!!」 私たち、工場で使われる圧縮空気。 圧縮空気は、エアダスターとして粉じんなどを飛ばす役割や、工作機械を駆動させるために供給される、いわばなくてはならないものです。 以前にも圧縮空気の大切さについてはしみじみと紹介させていただきました。 今回は実際に使用されているエアガンからエア漏れがないかを確認してみました。 空気は見えませんよね。 でも目視する方法があるんです。 自転車がパンクした時に水につけて漏れている空気を可視化するあの方法です。 今回は水につけることが難しい場所もあるので、中性洗剤を薄めて泡状にしたものを吹きかけあぶくが出るところを探しました。 ありました。 赤で囲った部分のあぶくが他よりも大きいのが分かります。 これはエア漏れしているために、内部からエアが次々と噴出しているからなのです。 このエア漏れは、エアガンが破損しているから・・・ではなく、継ぎ目に使用しているシールテープの劣化が原因だったようです。 使用開始当時はエア漏れはなかったと思われます。 つまり、長年使うことにより劣化した部分からエア漏れが生じることがあるようですね。 対策としては、まずは定期的に配管やエアダスターなどの継ぎ目のエアリークチェックをすることと、なるべく継ぎ目の少ない機材に切り替えることかもしれませんね。 エアリークは完全にエネルギーの無駄遣いなので、こまめにチェックしてなくせるようにしたいですね。

基準工具の確認

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私たちが切削加工するときに、加工物の位置を把握するために使用する工具の一つ。 「スタイラスセンタ」 この工具は位置を把握するために使うもので、精度が出ていなければなりません。 私がこの会社に入社した時から使われていたもので、メンテナンスをしながら使用しています。 この工具の使用方法は まず低速で回転させながら、測定物に近づけます。 中にばねを有して本体は上下に分割されており、ばねの力で密着していると考えてください。 測定物に触れると、上下に分割された部分の摩擦抵抗より横方向の力が強くなり、ずれが出ます。そのずれた位置が測定物と当ったところと認識し、位置を割り出すのです。 そして、使う私たちは精度が出ている前提で使うことが多いのです。 はたして本当に精度は出ているだろうか。 測定してみました。 通常 φ10.000 測定 φ 9.992 という結果になりました。 これは、長い間使うことにより、摩耗して径が細くなったことが考えられます。 もしかすると出荷時からこの径だったのかもしれません。 私が入社した当時、どうしてもμmでの誤差が生じるので気になり色々調べて気付いた部分です。 では、この工具は使えないのかといえば・・・使えるのです。 径の誤差分だけ考慮して演算させてあげれば使えますね。 私たちは使っている機械の誤差や癖を知ったうえで使うことにより より精度を出して加工することができます。 逆を言えば、どんなに良い工具や機械でも、理解していなければ良い加工ができないかもしれません。 信用できる工具 本当にそう思えるのは自分で確認したものだけかもしれませんね。