かつしかライブファクトリー2024に向けての準備

 2024年10月26日に開催されるかつしかライブファクトリー

毎年色々試行錯誤をして来場者にワークショップを体験してもらっています。
今年の話をする前に、ここまでのワークショップを振り返りましょう。


2019年は参加者全員で金型製作とその金型を使用して生分解プラスチック製のカップの成形








この年は金型の加工を体験してもらうという、時間とお金を凄く費やす企画でした。

参加費は数千円でしたが準備に数十万円かかったとか・・・

参加者の皆さん、モノ作りが好きというかセンスが良いというか、金型の加工、手仕上げ、磨き、どの工程もうまくできていて素晴らしいカップが出来上がりました。


2020年は抗菌剤配合プラスチックでのマスクケースの成形体験




この年のワークショップで製作したマスクケースは、渋谷東急の催事などで販売され、オープンファクトリー発のBtoC商品になりました。

自社で製品デザインして金型製作から製品販売までしたのは初めての試みでわからないことだらけ、試行錯誤での販売開始となりました。

マスク不足はこの年のうちに解消され、マスクケースの需要は徐々になくなっていきました。


2021年はライスレジンを使用したしゃもじの成形体験



ライスレジンとしゃもじ、そしてシルエットがお米というとても素敵なデザインでしたが、ライスレジンのしゃもじはお米の配合率を50%にしたためか、お米がくっつきやすくしゃもじのテクスチャーもかなり工夫しました。

この後、AKOMEYATOKYOさんとこの製品をリメイクして販売することになりました。

金型は3回作り直しているのはここだけの話・・・



2022年は柄の長いスプーンSNOPPOの成形体験










SNOPPOはヨーグルトパッケージなど深い容器の底まですくえる柄の長いスプーンが欲しいという要望から生まれた、機能性抜群のスプーンです。

要望はどこから出たかって?
ミヨシの社長かららしいですよ(空目)

新卒の入社1年目のプロダクトデザイナーがデザインスケッチからモックアップ、3Dデータの作成などを担当して作り上げました。

製作、デザインのお話はまたどこかで。


この年から導入したINARIM12での成形体験



手動式射出成形機でかわいい動物のクリップを作れるワークショップを同時開催しました。

動物がかわいいだけでなく、動物にまつわる社会問題も考えようという事でパネルを作成し一緒に考えてもらいました。



2023年はミニアニマルクリップの成形体験




前年、手動式射出成形機INARIM12を活用して製作したアニマルクリップが子供に大好評で、もっと小さくて使い勝手の良いクリップが欲しいという要望から作られたミニアニマルクリップ。

子供から大人まで大好評で参加してくれた方々は皆さん楽しんで成形体験をして、ミニアニマルクリップを持ち帰られました。

このミニアニマルクリップはTASKものづくりアワード2023で奨励賞を受賞しました。



そして今年は・・・再生プラスチックを使用した成形体験

いや、もうね。

準備頑張ってます。はい。


どんな形を成形できるか気になりますよね。


準備頑張ってます。はい。


・・・・もう少ししたら形を報告できるかと。



2019年~2023年まで、変わった材料を使用しているんです。

生分解性、植物由来の材料、抗菌剤など通常のプラスチックとは異なるものを使用しています。

それは、私たちが環境に配慮したモノづくりを推進していること、製造現場で石油由来以外のプラスチックにも触れてもらいたいと考えての材料選定でした。


今年はあえて石油由来の純粋なプラスチックです。

プラスチックはそのまま捨てられればごみになります。燃やしてサーマルリサイクルということもできますが、カーボンを発生させることになります。


しかし、再利用できれば資源として生まれ変わります。


私たちの身の回りにあるものはきれいなものが多いですが、再生プラスチックには混ざりものもあり、素材としてきれいな外装面ではなくなります。


どうやってプラスチックを再利用するのか、再利用されたプラスチックがどのように製品になるのかを、自分で作ってもらい、一緒に環境について考えてもらう事が今回のワークショップの目的になります。


どんなものを作るかは次回以降にとっておくことにしましょう。

まだきまっていない、というわけではないんですよ。ほんとうに。


杉山耕治


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