2013年11月5日火曜日

高木先生

先日、横浜国立大学の高木先生がお越しになりました。

高木先生とは、大田区主催で行っている「大田区切削研削加工研究会」で知り合いました。
研究会では、コーディネーターとして会員から技術的課題を抽出し、工作機械、切削工具、ケミカルなど、議題に応じて講師を招いて下さてっています。

大田区切削研削加工研究会は加工のプロが集まります。
講演中でも聴講者は疑問に思ったことをどんどん質問する活発な会です。
自分の仕事に直結する内容が多く、とにかく直球な質問が飛び交います。
故に、他の人の質問が凄く貴重なこともあります。


高木先生は工場見学に来たのですが、工場内でも、着座して話をしていても、とにかく技術的な話が絶えませんでした。


工場見学中に金型の組付けをやっていた時の話です。

エジェクタピンのクリアランス調整で実際に触ってもらった時、20μmのクリアランスをピシャリとあてました。
実際に現場で働いていても、意識しないでものづくりをしている人には、数μmの違いを当てるのは難しいのではないかと思います。
研究者として、ものづくりが本当に好きなんだなと感じました。

高木先生と

手にしているのは献本して頂いた「精密機械加工の原理」です。
高木先生と東海大学の安永先生で共著された技術書です。



楽しい話の中にも問題提起もありました。

心配なのは加工技術を経験して(実際に見ていない)いない技術者が設計や企画をすることだそうです。私もそう思います。

会話の中で

穴ひとつとっても必要だからあいてるんですよね。
「なんでここに穴があいているんだろう」
そういった疑問を持つようになってほしいですね。

というのがありました。

意味もなく穴をあけるなんて稀でしょうね。
考えた人の視点を理解することも大切なんだと思います。
そういう視点でものを見ると、昔の人は凄いなぁ・・・と思うことがほとんどですけどw


他にも放電加工の理論や、モーターの進化、良い工作機械とは・・・といった話をしたり、先生からの技術的な質問も鋭く、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。
このメーカーのシャフトは鋼材の硬度が低く軟らかいんですよね~などのキラーパスも。。。w
(事実その通りなんです)。

私は実際にものづくりをやっていませんから、とおっしゃっていましたがこうやって現場に来て自分の目で確かめられているからこその知見があるのだと思います。

技術の話をする時の高木先生は本当に楽しそうでした。

献本いただいた本「精密機械加工の原理」は後日ゆっくり読ませていただきたいと思います。
内容は加工機種類と原理が記載されています。超硬合金は1920年にドイツが砲弾の先端部に取り付ける高硬度材である・・・など気になるワードも見受けられました。

加工機本来の力を十二分に発揮するためにも、加工方法はもちろんですが、加工機の原理を理解したいですね。