IPF2011に行ってきました

10/25,26でIPF2011に行ってきました。

見てきた感触、今年の傾向などを。


今回の目的は

1.セミナーの聴講
2.各射出成形機メーカーの開発動向
3.マテリアル
4.成形に関わる付帯設備の調査

を中心に見て回った。


見どころのピックアップを。

松井製作所内にあるヒート&クールの製品サンプルは
一見の価値があるでしょう。(三菱商事テクノス)
特にメタリック樹脂は射出成形によるウェルドラインで
均一なメタリックにはならないのですがこれが上手くクリアできている。
導入に際しては、電磁誘導式はライセンス契約が必要などハードルが高く感じる。

成形機では住友のブースにある電磁石式型締め成形機
直圧式の型締め機構を有しているのだが、最後の型締めで電磁石を利用しているようだ。
この機械はまだ販売されておらず、カタログもないので展示会場に行くのであれば
見る価値が高いと思う。(型式:ML500 だったかな?)


他には加飾関係で第一実業やMIMAKIのブースでは
曲面形状の樹脂へのインクジェット印刷機などが展示されている。


第5ホールの真ん中に、日本金型工業会の団体で日本の名だたる金型メーカーや
付帯設備のメーカーが出展している。


他にも見てまわった結果、マテリアル関係など私が欲しい情報が聞けたので
結構満足している。


今回成形機メーカーを見て思ったのは、国内企業向けというよりは海外向け
しかも、ハイサイクルを競っているのがよくわかった。


ハイサイクルは方向性としては間違っていないのだが
私は成形機に求めるのはハイサイクルではなく、どういう構造にすれば
成形機が機械的に向上するかを工夫している事が大事だと考えている。

説明員によっては「低コスト」や「環境配慮型の」という言葉が多く聞ける。
「環境にやさしい」は売り文句であり開発段階ではそこが本当の狙いというのは
少ないのではないだろうか。

営業と開発、技術の説明員では説明の切り口も変わってくる。
どちらかというと、私は技術の方に説明してもらった方が楽しい。

色々説明を受けながら話を聞くのも展示会の醍醐味だろう。